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NIPTとは、母体の血液から胎児のDNAを採取し、染色体疾患等の先天疾患がないかを調べる検査です。
妊娠9〜10週目以降から、(ミネルバクリニックでは6週目以降から)母体の採血のみで検査ができるため、胎児への負担はかかりません。
従来の母体血清マーカー検査よりも診断が高精度なため、”新型”出生前診断と呼ばれています。
今回はそんなNIPTの費用の相場と他の検査との違い、検査内容を解説します。ミネルバクリニックのNIPTの費用についても記載しましたので、ぜひご覧ください。
NIPTと他の出生前診断の違い
出生前診断にはNIPT以外にも数多くの種類があり、検査内容やわかること、費用に違いがあります。
以下に出生前診断の種類をまとめました。
出生前診断は「非確定検査」と「確定検査」の2つに分けられ、NIPTは非確定検査に分類されます。
非確定検査と確定検査には次のような違いがあります。
非確定検査 | 確定検査 | |
目的 | 先天性異常の可能性を調べる検査 |
赤ちゃんの先天性異常を診断する |
方法 | 母体の採血、超音波など | お腹に針をさして羊水や絨毛などを摂取 |
流産リスク | なし | 0.3~1%の確率で流産のリスクあり |
流産リスクがほとんど無い非確定検査の中でも、NIPTは採血のみで検査できる簡易性と検査精度の高さが評価されています。
また、施設によって項目は異なりますが、調べられる病気の種類が多く、検査できる時期も早いため、出生前診断の第一選択肢にNIPTを検討される方が増えてきています。
しかし、NIPTは実施できる施設が少ないこともあり、他の検査に比べると費用は割高です。
NIPTの費用は認証施設と非認証可施設で異なる
NIPTを実施している施設は日本医師会、日本産婦人科学会が認定している認証施設と、認可されていない非認証施設の2種類があります。
大きな違いは遺伝カウンセリングの実施率です。
認証施設は検査の前に遺伝カウンセリングを実施して検査内容について説明をし、了解を得た上で採血するため、必ずカウンセリングの機会を設けます。
非認証施設はほとんどの場合、遺伝カウンセリングを行っていません。施設によっては希望者のみに実施しているところもありますが、採血をするだけのケースがほとんどです。
認証施設のNIPT費用は10〜20万円
認証施設でNIPTを受ける場合、検査費用は10~20万円ほどです。
認証施設は、遺伝の専門家が診察やカウンセリングを行い、妊婦さんがNIPTをしっかり理解した上で検査に進みます。また、もし陽性判定となっても検査後のフォロー体制が整っているため、非認証施設よりも費用が高い傾向にあります。
認証施設がどのような特徴を持つのかは、日本医学会が設けている認定条件を見てみると、わかりやすいでしょう。
【認証施設になるための認定条件】
・遺伝の専門外来を設置していること
・臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーが複数名所属していること
・NIPTについて30分以上カウンセリングを行うこと
・検査法を十分に理解し、結果説明やカウンセリングを適切に行えること
・検査後のフォロー体制が整っていること
・NIPTが陽性だった場合に、羊水検査や絨毛検査が行えること
・小児科の遺伝専門医と連携がとれること
注意しておきたい点として、認可施設では希望する全ての妊婦さんがNIPTを受けられるわけではありません。
認証施設のNIPT受検を希望していて、他院に通院中の場合はかかりつけ医の紹介が必要となります。
【認証施設でNIPTを受ける条件】
・妊婦さんの年齢が高い
・妊婦さんが染色体数的異常のある胎児を妊娠したことがある
・母体血清マーカー検査の結果、胎児の染色体数的異常の可能性が考えられる
・胎児超音波検査の結果、胎児の染色体数的異常の可能性が考えられる
・妊婦さんかパートナーのいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児に13トリソミーか21トリソミーの可能性が考えられる
・妊婦さんが胎児の染色体数的異常に対して強い不安を抱いており、カウンセリングなどでも解消されない
引用元:厚生労働省 | NIPT 等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針
遺伝カウンセリングはパートナーと一緒に受ける必要があり、検査前のカウンセリング、検査当日、検査結果の通知で計3回通うことになるケースがほとんどです。
また、調べられる病気も基本検査(21、18、13トリソミー)のみで限定的です。
認証施設でのNIPTはメリットが多いように思えますが、柔軟に対応できない部分も多々あります。
また、認証可施設だからといって適切なサービスが必ず受けられるとは限りません。
「認証施設だから大丈夫」ではなく、本当に信頼できる施設なのかを見極めた上で検査を申し込まれることをおすすめします。
非認証施設のNIPT費用は5〜20万円
非認証施設でNIPTを受ける場合、検査費用は5~20万円ほどかかります。
「非認証」という言葉に不安を覚えたり、尻込みをしてしまったりする方もいらっしゃるかもしれませんが、認証施設との検査の質や精度に違いはありません。
非認証施設は、日本医師会と日本産婦人科学会から認定を受けていない施設というだけであって、法律的には何ら問題なく検査を行っている医療機関です。
非認証施設であっても安心してNIPTを受けていただけるため、この点はご安心ください。
【非認証施設でNIPTを受ける条件】
特になし(年齢制限などがない)
非認証施設では条件や制限が少なく、誰でもNIPTが受けられるうえ調べられる病気の数が多く、費用が安い点もメリットといえるでしょう。
ただし、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーが在籍している医院はほとんどなく、遺伝カウンセリングは受けられないケースがほとんどです。
非認証施設は低料金かつ柔軟なサービスが魅力でもありますが、専門知識の不足や不十分な対応が問題視されることも少なくありません。
認証施設では対面で行う結果通知もメールや書面の郵送のみとなります。
また、検査結果が陽性で確定検査を受けたい場合に、自分で医院を探さなければならないことがあります。検査結果にショックを受けている中で医院を探すのは心身に大きな負担がかかってしまいます。
しかし、全ての非認証施設が不十分なサービスであるかというとそうではありません。
非認証施設の中には、認証施設にも負けない医療サービスとフォローを行っているところもたくさんあります。
たとえばミネルバクリニックは、非認証施設としてNIPTを実施していますが、妊婦さんに安心してNIPTを受けていただけるよう、次のような取り組みを行っています。
【ミネルバクリニックのNIPT】
・臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを実施
・検査前後の24時間相談サポート
・結果通知はマイページで行い、陽性の場合は必ずカウンセリングを行う
・陽性の場合は羊水検査の費用の全額を互助会が負担
・羊水検査を行う病院は当院が紹介
NIPTや遺伝子に関する知識や理解を十分に得られないままに検査を受けてしまうことで、かえって不安が募ってしまう可能性があります。
また、陽性判定が出てしまった場合、適切に結果報告が行われないことで、パニックに陥ってしまう恐れもあるでしょう。
そのため、非認証施設でのNIPTが問題視されている大部分は「専門医による遺伝子カウンセリングが実施されないこと」です。
ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医である院長がカウンセリングに力を入れています。遺伝のエキスパートが妊婦さんの心に寄り添いながらNIPTの理解を深めていただけるよう努めています。
NIPTは医療控除や助成金の対象にはならない
NIPTは自由診療扱いであるため、保険診療の対象にはなりません。
これは、現在(2025年現在)の健康保険法では「保険給付は疾病や負傷等の治療に関して行う」とされており、NIPTは治療に該当しないためです。
また、医療費控除についても同様です。医療費控除の対象となるのは、「治療を目的とした医療行為に支払った費用」であるため、NIPTが対象とならない点には注意しましょう。
NIPTのメリット
ここまででNIPTの費用面についてお伝えしてきました。では、NIPTを受けるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
染色体・遺伝子異常の早期検知
NIPTは、胎児の染色体異常や遺伝的な異常を極めて早い段階(妊娠9週〜10週)で探知することができます。これにより、妊娠初期から問題を把握し、迅速に医療介入や治療プランを検討することができます。
出産に向けて心の準備ができる
染色体異常のリスクが低いことがわかれば、両親は妊娠をより穏やかに楽しむことができ、不安やストレスが軽減されます。NIPTによって異常が検出された場合でも、適切なサポートを受けることで出産後の生活に備えることができます。
医師の監修による意思決定のサポート
NIPTは医師に対して高度な知識を必要とする検査であり、医師の監修が不可欠です。医師が検査結果を詳細に説明し、正確な情報を提供することで、両親は検査結果に対する理解を深め、的確な判断を行うことができます。
医師によって適切に意思決定のサポートを受けることができるでしょう。
NIPTのデメリット
多くのメリットがあるNIPTですが、デメリットについても把握しておきたいものです。どのようなことが考えられるのでしょうか。
誤診(偽陽性・偽陰性)のリスク
出生前診断は非常に精度の高い検査ですが、稀に正常な胎児を異常と判定する「偽陽性」や、逆に異常な胎児を正常と判定する「偽陰性」のリスクがあります。これらの誤診が起きると、両親は余計な不安やストレスを感じることになるリスクがあります。
心理的な負担になる可能性
もし出生前診断の結果が陽性だった場合、両親は思いがけない精神的な重荷を感じることがあります。異常の可能性が示唆されると、不安や絶望感が湧き起こり、これが妊婦さんの妊娠中の精神的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。
保険適応外で多額の費用がかかる
出生前診断は、高度な技術や検査キットを使うため高い費用がかかります。そのうえ医療控除や保険が適用されないので、費用に関する課題が生じることがあります。
クリニックを選ぶときのポイント
では、多くのクリニックの中で、どのようなポイントに注意して選ぶべきでしょうか。以下では、クリニックの選定に関する留意点を説明します。
①NIPT受検の条件
ほとんどのクリニックでは、NIPTを受けることができる妊婦は妊娠9〜10週目以降であるとされています。(ミネルバクリニックでは妊娠6週目から可能です)施設によっては、妊娠週数を産婦人科で確認した妊婦のみが受診可能な場合もありますので、事前に確認が必要です。
また、認証施設での検査を希望する場合は、通常かかりつけ医の紹介や病院が指定する条件を満たす必要があります。一方、非認証施設では一般的に誰でも検査が可能です。
このように同じNIPTを受けるにも施設によって条件が異なるため、注意が必要です。
②遺伝カウンセリングの提供
遺伝カウンセリングの有無は非常に重要です。
認証施設では、NIPT検査前と結果発表後には、遺伝専門医によるカウンセリングが必須とされています。しかし、非認証施設では遺伝カウンセリングが行われていない場合がほとんどです。
陽性の場合、多くの妊婦さんが結果に動揺してしまいます。また、偽陽性もあり、染色体異常のない赤ちゃんでも陽性反応が出ることがあります。
NIPTはスクリーニング検査であり、陽性だからといって必ずしも染色体異常があるわけではありません。結果を確定するためには、その後の確定検査が必要です。正確な情報をもとに、専門家とよく相談することをおすすめします。
ミネルバクリニックは非認証施設ですが、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングが確実に行われています。遠方の妊婦さんもオンライン診療で受診でき、自宅から安心して医療サービスを受けることができます。つわりがひどい場合も、外出する必要はありません。
③陽性判定後のサポート
前述の通り、NIPTはスクリーニング検査です。陽性判定が出た場合、通常は確定検査が必要です。(もちろん、妊婦さんが拒否すれば検査は不要です)
施設によって異なりますが、確定検査には10〜20万円の費用がかかります。これは決して安い金額ではないため、陽性の場合に備えて計画的に対応する必要があります。
一部のクリニックでは確定検査の費用を負担してくれる場合もありますので、アフターフォローの有無については事前に確認しておくべきです。
ミネルバクリニックのNIPTの費用
ここからは、一般的な相場ではなく、ミネルバクリニックの費用と検査の特徴をご紹介します。
NIPTの歴史と当院の取り組み
ミネルバクリニックのNIPT検査は、常に最先端の技術を追求してきました。
- 2017年:当院がNIPT検査をスタートした当初はVeriseq検査を導入しましたが、約1/250の確率で判定保留が発生する課題がありました。
- 2018年8月:ベリナタ社の検査を導入し、22q11.2欠失症候群などの微細欠失を検出できる5種類6疾患の検査が可能になりました。しかし、陽性的中率の低さが課題となり、1年足らずの間に22q11.2欠失症候群で偽陰性の症例を経験しました。
- 2019年:この経験を踏まえ、「スタンダードプラン」(旧スーパーNIPT)と「旧プレミアムプラン」を採用。これらの検査は当時の最先端技術を採用したものでしたが、NIPT検査の13年の歴史の中で、すでに7年ほどが経過し、技術は日々進化しています。
- 2024年:満を持して、私たちが長年待ち望んでいた「微細欠失の陽性的中率の低さをカバーしてあまりある」画期的な検査が登場しました。「NEWプレミアムプラン」と「ダイヤモンドプラン」は、微細欠失検査においても「ほぼ100%」という驚異的な的中率を実現し、より確かな検査結果をご提供できるようになりました。
特に「ダイヤモンドプラン」では、染色体異常に加えて、父親の精子の遺伝子突然変異も検査できるようになり、より包括的な検査が可能になりました。
NIPT検査プラン一覧
プラン名 | 費用 | 当日割引特典適用時 | 当院での選択割合 |
---|---|---|---|
ライトプラン Medicover genetics | 176,000円(税込) | – | – |
スタンダードプラン Medicover genetics | 198,000円(税込) | – | 1割弱 |
NEWプレミアムプラン | 275,000円(税込) | 264,000円(税込) | 3割強 |
ダイヤモンドプラン | 451,000円(税込) | 407,000円(税込) | 6割強 |
ミネルバクリニックでは2024年より無料カウンセリングを開始しました。検査の重要性をご理解いただいた上で、カウンセリング当日に検査をお決めいただいた方には特別割引を適用しています。これにより、検査への理解を深めていただきながら、決断をサポートする体制を整えています。
当院では、「一生にかかわるお子様の疾患」を一番多く検出できるダイヤモンドプランが6割強、NEWプレミアムが3割強、スタンダードプランが1割弱となっています。税込み176,000円で3つのトリソミーのみ検査するライトプランのご用意もあります。
検査内容比較
検査項目 | ライトプラン | スタンダード | 旧プレミアム | NEWプレミアム | ダイヤモンド |
---|---|---|---|---|---|
基本検査 (13/18/21トリソミー+性別) |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
陽性的中率 (13染色体) |
80~93% | 80~93% | 80~93% | 80~93% | 80~93% |
陽性的中率 (21染色体) |
約99.9% | 約99.9% | 約99.9% | 約99.9% | 約99.9% |
微小欠失症候群 | – | 4種類 (約70%) |
8種類 (約70%以上) |
12種類13疾患 (約99.9%以上) |
12種類13疾患 (約99.9%以上) |
13/18/21以外の染色体異常 | – | – | ✓ (約50%程度) |
15/16/22 (約50%程度) |
15/16/22 (約80%程度) |
父親の精子の遺伝子突然変異 | – | – | – | – | ✓ 56種遺伝子 (約99.9%以上) |
700万塩基の重複・欠失 | – | – | ✓ (約50%程度) |
– | – |
プラン特長比較
プラン | 主な検査対象 | 向いている方 |
---|---|---|
ライトプラン 176,000円 |
• 3つの主要トリソミーのみ • 染色体数の異常 |
• 費用を抑えたい方 • 13,18,21トリソミーのみ確認したい方 |
スタンダードプラン 198,000円 |
• 染色体数の異常 • 染色体部分欠損による出生異常 • 心臓奇形 • 口唇口蓋裂 • 白内障/水晶体形成不全 |
• より広範囲な検査を希望する方 • コストパフォーマンスを重視する方 |
NEWプレミアム 275,000円 (当日割引:264,000円) |
スタンダードに加え: • 奇形症候 • 四肢異常・骨異常 • 発育遅延 • 筋力低下 • 外見異常奇形 • 羊膜帯による切断様変形 • 12種類の微細欠失症候群 |
• 高精度の微細欠失検査を希望する方 • 幅広い先天性疾患を事前に知りたい方 |
ダイヤモンド 451,000円 (当日割引:407,000円) |
NEWプレミアムに加え: • 突然死の原因となる疾患 • 代謝異常 • 肥満症 • 難聴 • 父親の加齢によるリスク |
• 一生にかかわる疾患を最も網羅的に調べたい方 • 父親側の遺伝子リスクも確認したい方 • 妊娠中の不安を最大限減らしたい方 |
胎児異常の内訳(臨床試験データ)
ダイヤモンド/NEWプレミアムプランを発売する前に行われた臨床試験では、超音波で胎児異常があると診断された1,190名の妊婦さんがエントリーされ、実際に98名に異常が見つかりました。この98名の胎児異常の内訳は以下の通りです:
- 常染色体異数性(13/18/21トリソミー): 42.9%
- 性染色体異数性: 13.3%
- 染色体微小欠失: 6.1%
- 単一遺伝子疾患: 37.8%
このデータから、従来のNIPT検査では検出できなかった単一遺伝子疾患が全体の37.8%を占めており、これらの疾患を検出できるダイヤモンドプランの重要性が示されています。
700万塩基の重複・欠失と全染色体検査について
700万塩基の重複・欠失(陽性的中率)と全染色体(13/18/21以外のその他染色体)に関しては、1,190名の超音波で胎児に異常が認められた妊婦を対象とした臨床試験の結果から、この規模で一例も検出されませんでした。また、当院における旧プレミアムプラン提供の経験から、これらの異常はほとんど見られず、陽性的中率も低いため、余計な羊水検査が増える可能性があります。
そのため、当院では700万塩基の重複・欠失や全染色体検査よりも、微細欠失症候群と単一遺伝子疾患の検査に重点を置いたNEWプレミアムプランをおすすめしています。これらのプランでは、臨床的に意義のある異常を高い精度で検出することができます。
微細欠失症候群検査:検出疾患一覧
NEWプレミアムプランとダイヤモンドプランで検査可能な微細欠失症候群の詳細です。
微細欠失症候群 | 主な症状 | 発生頻度 |
---|---|---|
1p36欠失症候群 | • 知的障害・言語発達遅延 • 特徴的な顔貌 • 筋緊張低下 • 先天性心疾患 • 視覚・聴覚障害 |
約1/5,000〜10,000出生 |
2q33欠失症候群 | • 成長発達遅延 • 知的障害 • 小頭症・顔面異常 • 骨格異常 |
非常にまれ |
4p16欠失症候群 (Wolf-Hirschhorn症候群) |
• 特徴的な顔貌 • 重度の知的障害 • てんかん発作 • 口蓋裂・口唇裂 |
約1/50,000出生 |
5p15欠失症候群 (猫鳴き症候群) |
• 特徴的な高音の泣き声 • 小頭症 • 重度の知的障害 • 低出生体重 |
約1/20,000〜50,000出生 |
8q23q24欠失症候群 (Langer-Giedion症候群) |
• 特徴的な顔貌 • 多発性骨軟骨腫 • 関節の過伸展性 • 知的障害 |
非常にまれ |
9p欠失症候群 | • 知的障害・発達遅延 • 特徴的な顔貌 • 心臓異常 • 男児の生殖器異常 |
約1/50,000出生 |
11q23q25欠失症候群 (Jacobsen症候群) |
• 成長遅延・知的障害 • 頭蓋顔面の非対称性 • 血小板減少症 • 複雑な心臓奇形 |
約1/100,000出生 |
15q11.2-q13欠失症候群 (Prader-Willi/Angelman症候群) |
• 哺乳障害→過食と肥満 • 知的障害 • 発作 • 特徴的な行動 |
約1/10,000〜30,000出生 |
17p11.2欠失症候群 (Smith-Magenis症候群) |
• 知的障害 • 自傷行為・睡眠障害 • 特徴的な顔貌 • 骨格異常 |
約1/15,000〜25,000出生 |
18p欠失症候群 | • 知的障害 • 成長障害 • 小頭症 • 骨格異常 |
約1/50,000出生 |
18q22q23欠失症候群 | • 知的障害 • 小頭症 • 聴覚障害 • 足部異常 • 免疫不全 |
約1/40,000出生 |
22q11.2欠失症候群 (DiGeorge症候群) |
• 先天性心疾患 • 免疫機能障害 • 低カルシウム血症 • 口蓋裂 • 学習障害・精神疾患 |
約1/2,000〜4,000出生 |
これらの微細欠失症候群は、NEWプレミアムプランとダイヤモンドプランでは約99.9%以上の高い陽性的中率で検出することができます。
ダイヤモンドプランの遺伝子突然変異検査
ダイヤモンドプランでは、56種の遺伝子における30種類以上の単一遺伝子疾患を検査することができます。以下は、重要な遺伝子とそれらが関連する主な症状です:
FGFR3関連疾患
- 骨格系の異常:軟骨異形成症、タナトフォリック骨異形成症(致死性の骨格異常)、アクロンドロプラジア(四肢短縮型低身長症)
- 頭蓋顔面の異常:頭蓋骨早期癒合症、顔面中央部の低形成
- 中枢神経系への影響:水頭症、小頭症
- 聴覚障害:感音性難聴
- 皮膚異常:黒色表皮腫
HRAS・KRAS・NRAS関連疾患
- 成長障害:発育遅延、筋緊張低下
- 心臓異常:肥大型心筋症、心房中隔欠損症、肺動脈弁狭窄
- 神経発達の問題:知的障害、学習障害、自閉症スペクトラム障害
- 頭蓋顔面の特徴:眼間開離、眼瞼下垂、低位耳介
- 皮膚・毛髪の異常:多毛、色素異常、カフェオレ斑
その他の重要な遺伝子
- COL1A1/COL1A2:骨形成不全症(骨折しやすい)、青色強膜
- CHD7:CHARGE症候群(眼・心臓・鼻腔・発達遅延などの複合障害)
- TSC1/TSC2:結節性硬化症(皮膚病変、良性腫瘍、てんかん)
- MECP2:レット症候群(自閉症様症状、手の常同運動)
- PTPN11:ヌーナン症候群(特徴的顔貌、心臓異常、低身長)
これらの遺伝子変異を出生前に検出することで、重篤な疾患のリスクを早期に評価し、適切な医療介入の計画を立てることが可能になります。ダイヤモンドプランは、従来の染色体検査に加え、これらの単一遺伝子疾患についても高精度の検査を提供します。
検査結果期間
全プラン共通: 約10〜14日(検査状況によって、日数が前後する場合があります)
その他費用
項目 | 金額(税込) | 備考 |
---|---|---|
マイページ利用料 | 550円 | マイページの使用料金 |
検査結果作成手数料 | 3,300円 | 全文検査結果書 |
羊水・絨毛検査互助会費用 | 8,000円 | NIPTが陽性だった場合の確定検査費用を全額補助 (マイクロアレイと入院費用は対象外) |
検査結果保障制度 | 6,000円 | 胎児分画不足で再検査が必要なのに流産してしまい 再検査ができない場合に検査費用の全額を返金 |
検査キット送料 (オンラインの場合のみ) |
5,500円 | – |
※ 編集査閲調整なしく比較結果記載の返信機関での検出費用が別途発生する場合があります。
ミネルバクリニックではオンラインNIPTを実施しています
ミネルバクリニックは東京にありますが、遠方の妊婦さんにもNIPTを受検していただけるようオンラインNIPTを実施しています。
東京や関東圏にお住まいの方はもちろん直接クリニックにお越しいただき、検査を受けていただくことができますが、ここではオンラインNIPTの流れを説明していきます。
まとめ
NIPTは、妊婦や胎児にリスクが無い非確定検査の中でも、簡易度と検査精度の高さが評価されています。
検査できる時期も早いことからNIPTを出生前診断の第一選択肢として検討される方は多いです。
ただし、NIPTを認証施設で受ける場合は10〜20万円、非認証施設でも5~20万円あたりが相場のため、決して安い検査とはいえません。
また、NIPT自体は治療を目的とした行為ではないため、自由診療扱いであり、医療費控除や助成金の対象となりません。
NIPTを認証施設ではなく、、非認証施設の大きな違いは、NIPT検査を受けられる人の条件の幅と臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーによる専門的なカウンセリングやフォローが受けられない可能性が高いことです。
しかし、非認証施設であっても専門家による遺伝カウンセリングが受けられ、陽性後のフォロー体勢が十分に整っているクリニックもあります。
NIPTを受検する際は、クリニック選びを慎重に行うようにしましょう。
ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医が在籍しており、妊婦さんに寄り添ったフォロー体制を整えています。
また、遺伝のエキスパートによる遺伝カウンセリングの実施、24時間相談窓口の設置、業界最新の技術による対象疾患の幅広さなどに定評があります。
今までたくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産を導いてきました。
これからNIPTを受けてみよう、NIPTに少しでも興味がある、という方は、知識・経験・実績ともに「第三者から認証されている」ミネルバクリニックまでご相談ください。
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- 上に障害のあるお子さんがいる(1)
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- 早すぎる(1)
- 高齢出産(1)
- 全染色体(1)
- わかること(1)
- 着床前診断(1)
- クアトロ(1)
- ガイドライン(1)
- お子さんに異常があるとわかっていても出産(1)
- 正確性(1)
- 結果待ち(1)
- 微細欠失(1)
- 結果(1)
- SMA(1)
- 非認証施設(1)